らヴじゃんきー

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#189from Bar dead end.2012.01.01
「いらっしゃいませ。……あら、柴さん」

「お邪魔します、アントワネットさん。小唄ちゃんは来てます?」

「ええ。きっちり1時間前からお待ちしてますわ」

「センパイ遅ーい」

「あちゃあ…。ごめんね小唄ちゃん」

「まあ、そのあいだアン姉さんに構ってもらってたからいーんですケド」

「柴さん、あんまり女性を待たせるのは感心しませんわよ」

「すみません。返す言葉もございません」

「ま、待ち合わせ時間より早くには来てくれたからよしとします」

「あら、そうなんですの?」

「まあ、一応は。ただ待たせちゃったのは事実なので」

「なかなか殊勝な心がけですわね」

「センパイ、なんか飲みます?」

「ここ、バーだよね?」

「ソフトドリンクくらいならありますわよ」

「じゃあ、ウーロン茶お願いします。っていうか、鎌倉にもあったんですねデッドエンド」

「鎌倉にもあったというべきか…。まあ、トワイライトゾーンですわ」

「特殊空間ですか…。まあ、あんまり突っ込まないことにします」
「じゃあ、センパイ。あけましておめでとうございます」

「うん、あけましておめでとう小唄ちゃん。乾杯」

「乾杯」

「……小唄ちゃん、ホントに変わったよね」

「そですか?」

「うん。冗談とかじゃなくて、大人になったと思うよ」

「センパイだってそうじゃないですか。年相応に落ち着きがでてきたと思いますよ」

「そうねぇ……まあ、5年も経てばね」

「正直いまだから言いますけど、5年もセンパイに付き合う気はなかったですよ」

「そうなの?」

「はい。付き合う気がなかったっていうか。この人はきっと死ぬなと思ってました」

「え、えぇー…。いや、まあ、うん。僕もよく生きてるなとは思うけど」

「なかなかどうして、しぶといですねっ」

「うん、まったく。まあ、目に見えて危ない橋は避けて通ってたってのもあるけどね」

「そーですか? こないだカンボジア行ったのはわりと死線に触れてたと思いますケド」

「ああ……うん。あれはちょっと肝が冷えたね」

「……なんか、変わったように見えて根っ子のトコは変わんないもんですね」

「ん? 僕の話?」

「はい。なんていうか、センパイはそのままがいいと思います」

「んん?」

「こう、なんていうか。普通の人みたいに命を大事にするっていうか」

「小唄ちゃんは違うの?」

「ボクはほら、最初から非日常の側の人間なんで。わりと命を軽視しちゃんですよねー」

「そのわりに、真由ちゃんが死んじゃったときには泣いてたよね」

「あ、そゆことバラします?」

「もう時効かなって思って。ごめんね」

「まあいーです。けっこう前に柴センパイが言ってましたけど…」

「はいはい?」

「たぶんボクは、死んだ真由ちゃんを思ってじゃなくって。真由ちゃんが死んで寂しくなったボクのために泣いたんだなって」

「それって、命の軽視と繋がる話?」

「ビミョーに。センパイは違いますよね。故人を思って泣くタイプです」

「そうかな? あんまり考えたことなかったけど…」

「故人がどんなドラマをもっていても、ボクは自分に関わらなきゃ別にへーきですもん」

「そうかな。小唄ちゃんは言うほど冷たい人間でもないと思うけど」

「褒め言葉として受け取っておきます」

「……命を軽視してるっていうのは、自分と周囲の人に限って重いって話?」

「んん、そう、かな? でも、自分の命はこれがわりと軽いですよ」

「え、それはキミ真由ちゃんのこと責められなくない?」

「そうですねー。なんか、冷静になるとわりと…」

「ダメだよ。そんなどこぞでぽっくり逝ったら」

「死ぬときはいつだってぽっくりですよ。身構えて死ねるなんてめったにありません」

「僕、キミのそういう達観してるようなポーズはあんまり好きじゃないなあ」

「ボクはセンパイのそうやって上から見てくるとこがぜんぜん好きじゃありません」

「2人とも、ケンカするならお店の外でお願いしますわね?」

「あ、すみませんアントワネットさん」

「ごめんなさい…」

「わかってくれればいいですわ」

「まあ、でもですね。やっぱなんか、一般人と話してると齟齬があるんですよね」

「あ、この話続くんだ?」

「誰も明日自分が死ぬって思ってないんですよね」

「いや、それは普通なんじゃ…」

「そうですか?」

「まあ、紛争地域とかなら別かもしれないけど」

「ラッドシティのスラムもそんな感じですわね」

「え、小唄ちゃんは毎日明日死ぬかもとか思ってる、の?」

「最近はそうそう簡単に死ななくなったんでちょっと油断してます」

「……それ、いま考えた設定とかじゃなく?」

「ボク、忍者ですよ?」

「なんちゃって忍者だとばかり」

「入学前は色々してました」

「中学生のとき?」

「はい。両親はプチ反対してましたけど。あのときは世の中舐めきってましたね」

「え、どういう意味で」

「どいつもこいつもつまんないなーって。わりと天才肌だったので」

「そういえばみようみまねでけっこう何でもするよねキミ」

「ええ。で、こう。明日死ぬかな? くらいの感じで仕事してたんですけど」

「……マジ?」

「マジマジ。しょぼくとも能力者が能力全開で生活してたらそんなもんですよ」

「どんなもんですか」

「楽すぎて、生きてる感じがしません」

「ああ…。なるほど、脅威に感じるものがないからか」

「そーですそーです。だから、なんで人間ってあんなにあっさり死ぬのか不思議でしたね」

「僕の中での小唄ちゃん像がゆがんでるんだけどまだ暴露続ける?」

「これは暴露じゃなくて懺悔ですよ」

「小唄ちゃん、死なないでね?」

「死にませんよぅ。もう死ねません。命は最後の切り札です」

「でも切り札なんだ」

「ボクが切り札を切らなきゃみんなが死ぬような状況なら迷わず切ります」

「でも、小唄ちゃんの命ひとつでなんとかなる状況なんてないよ」

「承知の上です。だから、使うことはたぶんないですよ」

「そう願いたいね」

「でもセンパイだってそうでしょう? そのときにはセンパイだってきっと命を捨てますよ」

「……どうだろうね」

「2000円くらいなら賭けてもいいです」

「半端に安い!!」

「大金賭けて捨てなかったら困るじゃないですか!」

「なんでそこで微妙に保身に走るの!?」

「……世の中に絶対なんてないから、サ」

「うん、すごく格好悪いよ小唄ちゃん…!」

「まーともあれ。そう簡単には死ねません。みんなが泣いちゃうので」

「そこまで言っておいて、なお命は軽いって?」

「極論、能力者ならみんなそうでしょう。だって、『キミに、死と隣り合わせの青春を』ってのがキャッチフレーズですよね?」

「む…。ここまで考えてる小唄ちゃんに一般人並みって言われてる僕って」

「ちょっとニュアンス違いますよ」

「そうなの?」

「そうです。ま、このへんにしときましょう。暇なときにでも考えといてください」

「なんだか煙に巻かれた気分…」

「気のせいですよー。さて、長くなってきたので今日はこのへんで」

「あれ、新年の挨拶とかは? 今年でシルバーレイン終わりだからその辺の話とか」

「なんか長くなってきたので次回以降に回します!」

「え、えぇー…」

「いーんですよ別に! 誰も見ちゃいないんですから!」

「い、言ったッッ!!」

「私に言えない……こともないですけれど、平然と言ってのけましたわね」

「そこに痺れろ憧れろ! そゆわけで、続きはまた今度! しーゆー!」
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